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もうわからない

 投稿者:よろずや  投稿日:2005年 5月28日(土)17時20分56秒
  笹沼はびっくりして僕に視線をおくる。
ばくはただ見つめ返すしか出来ない。
っていうか、笹沼こいつと知り合いなの?!
「ここに来たのは無駄ではなかったようだな。さあ。一緒に参りましょう。」
白衣の男性は笹沼の手を優しくとり、ロッカーに向かった。
「あの‥。」
笹沼は戸惑って手を引く。
「ああ、失礼。急いでいるもので、名乗るのも忘れていた。私はダグラス。カム王子とコム王子の家庭教師です。安心してください。今は緊急の時ですので、ご説明は省かせていただきます。では。参りましょう。」
白衣の男性、ダグラスはそう言うと、笹沼の手をとり、まだごちゃごちゃ言っている二人の男の子を小脇にかかえロッカーに向かい、今も風を起こしている本の中へと吸い込まれた。
あっという間だった。
理解不能。
呆然としてる間に、本がパタパタなびき閉じようとしていた。
まずい!!
きっとこのまま本が閉じたらぼくは後悔する!
とっさに本に手をのばし、ばくも本の中に吸い込まれていった。
 
 

何がなんだか

 投稿者:うえき  投稿日:2005年 5月28日(土)15時30分58秒
  なぜ、ここに?
(ここは男子剣道部の部室だ。ブラバンの笹沼が間違っても入って来る場所じゃない。)
なぜ、笹沼が?
(他の誰でもなく、よりによって・・・)
「や、山尚くん?」
大きな目をさらに大きく見開いて、ぼくを見つめる笹沼薫子。
「あっ、えーっと・・・」
何がなんだかわからないこの状況をどう伝えればいいんだ?
と、悩んでいるぼくを押しのけて、白衣の男が笹沼に駆け寄った。
な、何なんだ!?
「ああ!まさかこんな所であなたにお会い出来るとは!」

http://www.geocities.jp/c_ueking/

 

次から次へと

 投稿者:よろずや  投稿日:2005年 4月28日(木)12時00分13秒
  どうやら子供らしき声の方はこの両脇にいる男の子。
会話からして男の子一人かと思ったが。
顔が同じなら声も同じなのだろう。
「‥‥。」
ぼくは言葉に詰まった。
自己紹介をすべきか、何しにきたか説明すべきか、逆に問いただすか。
いや、平凡な中学生が、こっちの男の子にならまだしも、大人には問いただせない。
しかし、明らかに不審人物!!
うろたえているぼくの返答を待たず、白衣の男性は話始めた。
「あー、だから言ったではないか!この際もうこいつのことは無視だ。戻るぞ、お前たち。これからまた誰かくるかもしれん。」
「えー、やだよ。」
「なんでこの状況でお前はそんなことが‥」
「見つかったんだから行っちゃおうよ。」
「だから行って戻れなくなる心配をしてるんだ!」
白衣の男性はいらいらした様子で双子の手をつかみ、ロッカーに向かった。
「えー。」
「やだよー。」
あれ?ぼくのロッカー。
白衣の男性はぼくの存在は無視し、ぼくのロッカーを開けた。
すると中から引き込むような風が起こった。
ロッカーの中には、あの本が開いてページがバタバタ音を鳴らしている。
風はそこから起こっている。
「よし、まだ大丈夫だ。行くぞ。」
「つまんなーい。」
「残念ー。」
え?え?!
「ちょ、ちょっと‥」
なんだか解らなくて声をかけようとした瞬間、またも部室のドアが開いた。
「!?」
振り返ると‥‥笹沼、薫子‥‥。
 

3人

 投稿者:うえき  投稿日:2005年 3月 4日(金)23時30分23秒
  中にはドアを背にして3人の人影があった。
ぼくに気づいて一斉に振り返る。
「誰だ!」
そのうちの一人が叫んだ。
それはこっちの台詞だよ。
中にいたのはあきらかにこの学校の人間ではない。
誰だと叫んだのは白衣を着た背の高い男性。
その両脇には同じ顔の男の子が一人ずつ。双子?
 

謎の声

 投稿者:よろずや  投稿日:2005年 3月 3日(木)16時07分43秒
  部室の前にたどり着くと、中から人の気配がした。
誰だろう?
ぼくはドアを開けるのをためらった。
「いかん、いかん、戻れ、戻れ!」
「え、だって来ちゃったよ。せっかくだから見物してこうよ。」
「駄目だ。いつ何時戻れなくなるか。今だってなんでここに来たかわからんだろ。」
「だから気になるんじゃないか。行こうよ。」
「駄目だ!!駄目駄目!!責任もてない!!」
少し子供っぽい声と、青年らしき太い声。
‥‥誰?
ぼくは部室のドアを開けてしまった。
 

 投稿者:うえき  投稿日:2004年12月11日(土)23時00分37秒
  「そういやさあ、アレ持ってきてくれたか?」
昇降口で上履きに履き替えながら敏久が言った。
アレとはたぶん敏久から借りた本のことだ。
翻訳物のファンタジー小説。
「部室にあるんだ。放課後返す。」
先週の金曜日、部活で会ったときに返そうと思っていたのに敏久は休みで、そのままロッカーに置きっぱなしにしてしまったのだ。
「そっか。アレさあ、ウチのクラスの笹沼も読みたいって言ってたから、次貸すんだ。」
笹沼が?
去年同じクラスだったとき、本の話をよくしていた。
そういえば笹沼が好きそうな話だ。
「じゃあ、ちょっと行って取ってくる。」
「いや、別に後でも・・・」
という声を背中に受けながら、ぼくは走り出していた。
 

ナカセン

 投稿者:よろずや  投稿日:2004年12月 9日(木)11時59分4秒
  「知らない。なんの話?」
敏久は少し嬉しそうだった。
「昨日学校から消えたらしいぞ。」
「は?」
意味がわからない。大体昨日は日曜だぞ?
「昨日、学校に用事があって来てたらしんだけど、車も荷物も置きっぱなしで学校からいなくなって、戸締りする先生が困って自宅に電話してもつながらなくって、そのまま行方知れずなんだと。」
「はあ。」
なんでこの月曜の朝から、しかもまだ校門も抜けてない時点で、こいつこんな昨日の話を仕入れてこれるんだ?
「誰に聞いたの?」
「え。今、来る途中で話してる子たちがいたからさ。」
「ふうん。」
あやふやな返事をしながら、僕の中ではその事件はまだ全然現実味がなく、「じゃあ部活しばらく休みかな」ぐらいにしか思わなかった。
 

いつもの朝

 投稿者:うえき  投稿日:2004年11月13日(土)23時10分18秒
  その日も、なんてことない平凡な一日になると思っていた。
月曜日。
昨日までの休日の余韻を残して、少し気だるい気分で家を出た。
けれどそんなもの、学校に着いてしまえば忘れてしまう。
「朔太郎~」
校門へ続く緩やかな坂道の途中で、振り返ると同じ剣道部の古河敏久(こがとしひさ)が駆け寄って来た。
「聞いたか?ナカセンの話。」
ナカセンというのは剣道部の顧問、中村先生の事だ。

http://www.geocities.jp/c_ueking/

 

はじまりは‥

 投稿者:よろずや  投稿日:2004年11月13日(土)12時49分29秒
  いつも夢を見てたんだ。
たいしたことのない、日常的な夢を。
それが今、いかに幸せだったかを思い知る。
ぼくはまた、あんな夢を見ることができるだろうか。

ぼく、山尚朔太郎(やまなおさくたろう)。14歳。
平凡な中学生、だと思う。
好きな科目は数学、嫌いな科目は歴史。
部活は剣道。
好きな女の子もいる。
中学1年の時同じクラスになったことのある笹沼薫子(ささぬまかおるこ
)。
隣の席になったのがきっかけで少し話した。
その程度。
でも、好きかな。
家族は、父母姉。フツーの家庭。
なんの問題もない。
ぼくも反抗期があったわけでもなく、温厚に過ごしていたし。
‥‥うん。そうだよ。ホントに、フツーの日常だったんだよ。
なのに、なのになんで、こんなことになったんだろう。
 

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